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副甲状腺特異的Klotho欠失により明らかとなった、副甲状腺ホルモン(PTH)分泌を調節するカルシニューリン依存性のFGF23による情報伝達

Parathyroid-specific deletion of Klotho unravels a novel calcineurin-dependent FGF23 signaling pathway that regulates PTH secretion.
著者:Olauseon H et al.
雑誌:Plos Genet 9(12):e1003975,2013
  • Klotho
  • PTH
  • FGF23

論文サマリー

Klothoは限局した組織に発現し、FGF23に対する共受容体として作用することによりFGF23作用の組織特異性を規定しているものと考えられている。Klothoは副甲状腺にも発現し、FGF23はPTHの産生や分泌を抑制することが報告されていた。副甲状腺特異的Klotho欠損マウスの作成により、本検討ではFGF23がKlotho非依存性にカルシニューリン-NFAT系を介してPTH分泌を抑制することが示された。

推薦者コメント

単独のFGF受容体に対するFGF23の親和性は低いことから、KlotohがFGF受容体と複合体を形成しFGF23への受容体として機能するものと考えられてきた。FGF23のKlotho非依存性作用は心筋細胞でも報告されているものの(J Clin Invest 121:4393,2011)、その機序は不明である。(東京大学・福本 誠二)